思わずダイアリーノートにエントリーしてしまいました。さしあたっては先日のプレリの話を書いておきます。

 土浦にて行われたエルドラージ覚醒のプレリに参加しました。エルドラージ覚醒×6のシールド。初日のデッキは以下です。

クリーチャー 12枚
 胞子頭の蜘蛛
 薄暗狩り
 バーラ・ゲドの蠍
 ゾフの影
 魂うねりの精霊×2
 コジレックの捕食者
 オンドゥの巨人
 エムラクールの孵化者
 溶口
 ウラモグの破壊者
 コジレックの職工

呪文 10枚
 血の復讐
 熱光線×2
 最後の口づけ
 よろめきショック
 消耗の蒸気
 死骸孵化
 成長の発作
 戦争売りの戦車
 猪の陰影

土地 18枚
 進化する未開地
 沼×6
 森×6
 山×5

 除去で序盤を耐え、マナ加速からエルドラージにつなぐという、おそらくみんなが考えるデッキタイプです。レア的にはとりあえず、消耗の蒸気がおいしいですね。では実戦です。参加者28名のスイス4回戦。

ラウンド1 vs緑白
 1本目 除去で相手の攻勢を捌き、溶口とスポーンでコントロールして勝利。実は最初のデッキ構築の時点では土地が19枚で、エムラクールが入っていた。しかしエムラクールは引かないままに壮絶なマナフラッドに陥り苦戦してしまう。しかも15マナ到達前にデュエルは終了。このデュエルをもってエムラクール様にはご退場いただいた。15マナはさすがに夢であった。
 2本目 ダメージレースに先行され、結構ライフを削られてしまう。かなり危ないところだったが、緑発動者を起動される寸前にウラモグの破壊者が殴り出して勝利。

ラウンド2 vs緑白赤
 1本目 相手の土地が詰まっているうちにこちらのエルドラージが降臨、そのまま勝利。
 2本目 1本目と似たような展開で勝利。感想戦で聞いてみたところ土地17枚だったそうだ。赤緑系は17だと若干少ないんだよね。カード見せてもらったら不死の天使と巨術士を持っておられたので18でいいのでは?と提案して何本か遊んでみたらあっさり天使出されてぼこぼこにされたりした。危ない危ない。

ラウンド3 vs青白
 1本目 レベルアッパーと飛行クリーチャーの攻勢を除去で凌ぎ、溶口とエルドラージを出して勝利。
 2本目 よろめきショック、蠍、溶口で場を制圧して勝利。

ラウンド4 vs赤青緑
 1本目 よろめきショック、コントロールマジックでアドバンテージを取られ、ドレイクの陰影つきクリーチャーに殴られて敗北。
 2本目 1本目と似たような展開で敗北。このマッチは両者とも同じ戦略のデッキだったのだが、青と黒の違いが相性差となって現れたように思う。こちらが除去で攻めを捌いてのエルドラージだったのに対して、相手はドロー加速からのエルドラージ。ということはこちらの除去が腐りやすい相手だったわけで、メインのままではほぼ勝てなかった筈。2本目からは青白赤あたりに色を変えて、ビートダウン戦略に移行するべきだった。残念である。

 というわけで初日は3-1。28人中3位でした。初日の感想としては、
・地上は基本的に膠着する。相手より早くエルドラージを出すか、飛行クロックを並べるかの2つが主な勝ち筋になりそう。
・色マナ拘束がゆるいカードが多いので、基本3色環境。弱いカードを入れて2色にまとめるより3色で強いカードをたくさん入れた方が強そう。
・8マナのエルドラージはそこそこ出せて、出れば結構勝てる。9マナのはぎりぎり出せるけど、出ても殴りにいけるか微妙。しかし能力が強いのでマナが豊富なら入れて可。そこから上はかなり厳しい感じで、出す前に負けることが多そう。

 といったところです。初日は賞品に5パックを獲得、リンヴァーラと復讐蔦が出てラッキーでありました。明日も良いパックに恵まれますように。

 本日のシールド 3勝1敗

 今期のスタン 11勝22敗
 今期のエクテン 10勝8敗
 今期のシールド 16勝11敗
 今期のドラフト 11勝15敗  (2010/4/17現在)

 さて間髪いれずに2日目。レギュレーションはきのうと同じ。以下デッキリストです。

クリーチャー 12枚
 飛び地の暗号術士×2
 空見張りの達人
 岸壁安息所の騎士
 コーの綱投げ
 ハリマーの波見張り
 暁輝きの発動者
 敬慕される教師
 海門の神官
 マキンディのグリフィン×2
 コジレックの職工

呪文 10枚
 血の復讐
 刺し込む光
 最後の口づけ
 逆行
 消耗の蒸気
 先読み
 ドレイクの陰影
 繰り返すひらめき
 夢石の面晶体
 号泣の石 

土地 18枚
 進化する未開地
 島×6
 平地×6
 沼×5

 というデッキです。昨日とはうって変わってウィニー路線。ルーターでカードを回しつつ飛行クリーチャーを展開、除去でダメージをコントロールしながら殴り勝つプラン。スーパー精神石からのエルドラージ召喚もでき、号泣の石という必殺兵器もあるため長期戦になっても十分戦えるはず。あと今日も人知れず消耗の蒸気を引いていたりして大変おいしい。カードプールにはウラモグも居たんですが、昨日の教訓をいかして仲間にしない方針で。では実戦です。参加者30人のスイス4回戦。

ラウンド1 vs赤緑白
 1本目 ルーターから展開し、猪の陰影がついた相手クリーチャーを消耗の蒸気で除去、号泣の石でごりっと削って勝利。
 2本目 これまたルーターから展開し、テンポ良くクリーチャーを並べて押し切り勝利。

ラウンド2 vs赤緑
 1本目 スポーン花からエルドラージを高速召喚されて大ピンチ。しかしこちらには4点分の飛行クロックがある。チャンプブロックでターンを稼いで何とか削り切りたいところだったが、後続にマンティコアがあらわれ敗北。
 2本目 こちらの空に巨大なクロック、相手の地上に巨大なクロックがある状態になる。ダメージレース的に先に死ぬのは自分だったのだが、ここでこちらにマナフラッドが起こり、なんと白発動者が間に合ってしまう。そのまま空から殴り勝ち。
 3本目 サイドインしたハンデス2本が火を噴き相手のクリーチャーを根こそぎ落とすものの、こちらの土地が1ターン詰まった隙に緑発動者、オンドゥの巨人と連続でトップされ押し込まれてしまう。持ち直す前に相手は8マナに到達、発動者起動されて負け。

ラウンド3 vs緑白黒
 1本目 こちらの飛行と相手の地上との殴り合いを制し1ターンの差で勝利。
 2本目 場を膠着させて号泣の石を置いた返しにスーパー燻しを打たれて一気にライフを削られる。しかし手札に残しておいたクリーチャーを展開、チャンプブロックで凌ぎつつ号泣の石を起動、1ターンの差で削りきり勝利。

ラウンド4 vs白黒
 1本目 軽量クリーチャーを高速展開され押し込まれるも、スーパー精神石からエルドラージを呼んで場を立て直し、号泣の石で削り勝ち。
 2本目 相手は早いデッキなので精神石とエルドラージはサイドアウト。ハンデスと死骸孵化をサイドイン。死骸孵化の黒黒はきついけど仕方ないところ。しかしまたもや軽量クリーチャーを高速展開され押し込まれる。なんとか挽回を図るも、ブロッカーを死骸孵化されたり、タッパーを蠍に倒されたり、相手のハスクの前に死骸孵化が腐ったりといいところなく敗北。
 3本目 蠍対策、および地上戦力の強化をはかりシェイドを2枚サイドイン。これまでは赤緑系との対戦が多かったため活躍の機会がなかったが、小粒なウィニー相手ならそれなりに仕事をすると踏んでの投入である。試合は案の定軽量クリーチャーを高速展開され押し込まれる。2本目と同様にスポーンとハスクを並べられ危険な場になるが、除去とシェイドでなんとか耐えながら号泣の石を置くところまで漕ぎ付ける。すると相手はその返しにクリーチャーを2体召喚してきた。このまま何も出来なければ次のターンのアタックで死んでしまう。
 しかしここで消耗の蒸気をトップデック。まさに起死回生のドローだ。即座にキャストしてライフを引き上げ、シェイドパンプ用のマナを残してターンを返す。続く相手のターン、場にはクリーチャー3体、フルアタック。シェイドでハスクをブロックしたところ、相手は何を思ったか、クリーチャーを1体サクリファイスしてきた。これは僥倖とばかりにシェイドをパンプして美味しく頂く。そのままターンが帰ってきて、アップキープに消耗の儀式を反復、相手クリーチャー全滅。ドローは土地だったがボードは有利。シェイドパンチ、エンド。相手のターン、シェイドに壁化オーラを張ってエンド。ここで号泣の石起動、9枚削る。私のターン、号泣の石起動、18枚削る。これで相手のライブラリーが空になり、次のターンにドローアウトにて勝利!

 というわけで2日目も3ー1。順位は30人中4位でした。2日目の感想は、
・号泣の石が恐ろしく強い。6マナ設置の5マナ起動というのは相当な重さだが、全体的に遅い環境であるためこれが間に合わないことはめったにない。いったん場に出してしまえば、まかり間違えば1回、おおむね2~3回、多くても4回起動すれば勝ち。この環境のリミテッド最強カードの一角であるのは確実。ドラフトでは見たら取るべし。
・他の環境と比べてバウンスが強い。理由は各種オーラおよびレベルアップ能力でクリーチャーを強化して戦線をこじ開ける戦いになりがちであるため。
・赤黒系のデッキを使っている時には、オーラを警戒したプレイングが必要。除去は極力構えるのが吉。たとえば先手3ターン目のメインフェイズ、相手は緑系デッキで、場に2/2が居るとする。ここで手札にインスタント除去(熱光線、最後の口づけとか)があるなら、何か3マナクリーチャーがあるとしても出さないほうが得策である。次のターンに相手が猪の陰影を張ってくるケースは結構多い。
・オーラを使う側としては、相手がタップアウトした隙に出すことが重要。付けないと死んでしまうようなケースを除いては、オーラの使用はぎりぎりまで引っ張るほうが良い。

 といったところ。2日目は賞品で4パックを獲得、もらったパックでドラフトに参加しました。ドラフトでは青白のレベルアップ飛行デッキを狙ったもののクリーチャーが思うように取れず苦しいピックになりました。しかし2ー4or5で重力の変容を手に入れてデッキが一気に強化され、3-2で流れてきた巨術士を加えて青白緑のデッキが完成。2連勝で決勝に進みましたがやたら強い赤緑に当たって2位止まり。出たレアは良くありませんでしたが、上位進出でプロモのエムラクールを獲得しました。はやくもエムラクール4枚になっちまった。どうしてくれようか。
 それはさておきこの環境は、ゼンディカーあたりと比較して個々のカードパワーが拮抗しており、何をピックするかの判断が難しいように思います。カードの色拘束が薄いこともあり、メインの2色を中心に他の色も手広く取っておき、見えてしまった爆弾カードを使えるように構えると良いのではないでしょうか。なんというか、1パック目で赤緑を志向したピックをしながらも、2パック目、3パック目のどこかでドラーナが出る可能性、不死の天使が出る可能性、マゴーシのスフィンクスが出る可能性の全てを考慮して、どれが出ても使えるようなピックを心がけるみたいな感じで。と書くと難しいですが、協調の価値が過去の環境よりも低いんじゃないかということです。ゼンディカーブロックのドラフトが苦手だった私には嬉しい仮説ですが、はたして当たっているのでしょうか。今後の研究に期待ですね。

 今回のプレリはシールド、ドラフトともに久々に勝ち越せました。全くといっていいほど勝てなかったゼンディカー環境がようやく終わったので、これから調子を上げていきたいと思っております。しかしスタンダードがやばい。どうするか。まあなんとかなるか。ではでは。

 本日のシールド 3勝1敗
 本日のドラフト 2勝1敗

 今期のスタン 11勝22敗
 今期のエクテン 10勝8敗
 今期のシールド 19勝12敗
 今期のドラフト 13勝16敗  (2010/4/18現在)

コメント

oooYAMooo
2010年4月20日21:48

掲示板などを見るかぎり、この環境のリミテッドは

・赤緑を中心とした低速エルドラージ

・青白を中心としたテンポレベルアッパー

の二つのアーキタイプに分類できるようです。

シールドだったら、このカードプールならどちらのタイプを構築可能か、
ドラフトなら、最初からどちらかへの決めうちでピック、
という構築が選択肢として考えられると思います。

上記を踏まえたうえであえて別のアプローチを探してみるのも
悪くはないと思いますけどね~

カントク
2010年4月20日22:06

わんぱくの2日間お疲れ様でした。

自分はRoEのリミッツ環境は以下のイメージでやってます。
白:小粒&壁+LV
青:アンブロッカブル+LV
赤:不確定除去+マナ加速
黒:確定除去+LV
緑:ミドルサイズ生物+マナ加速
無色:ファッティ

正当なるデッキタイプはYAM氏の通りで
ローグ的に赤青ウィニーが結構いけると踏んでます。
(赤の速攻パーツは人気ないでしょうし)
ドラフトはYAM氏の言うとおり決め打ちが正解かもしれませんね!

シノックン
2010年4月24日0:27

リンク有難うございます。
ニューマンさんのリミテッド理論、参考になります

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